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​    ごあいさつ

         〜事務所開設にあたって

   新品種を普及するには、その品種を生産・販売する権利が育成者に独占的に与えられることから、品種登録を行うことが有利です。

   しかし、平成30年3月末までに出願された約33,200品種のうち、審査で拒絶され、また登録前に出願が取り下げられる(大半は、登録できないと国から言われて出願者が取り下げ)等で、登録できなかった品種は、約19%あります。私は、これを非常に残念に思ってきました。品種登録制度や国から受ける審査のことを、育成者の皆様がもう少し理解していれば登録できたと感じる品種が、少なくないと思えたからです。 これまでにない特性を持つ新品種の普及は、社会に大きく寄与するものです。農林水産省で17年間審査に仕事に就いてきて、現地調査に伺うたびに、育成者の皆様から品種育成に至る長年の苦労をお聞きしてきたがゆえに、残念に思うのです。

 皆様に品種の育成者権や種苗に関する制度のことをより深く知っていただきたいのですが、育成者の皆様の仕事である植物の栽培作業は、気象変動や植物の生育に合わせた管理が必要で、余裕もなく誰に聞いたらいいかもわからないのが現状ではないかと思うのです。

   そのため、長年品種登録業務に就いてきた経験を活かし、育成者の皆様に代わって新品種の特性の把握や新品種の普及を支援したいとの思いから、事務所を開設した次第です。

   新品種の生産・販売戦略等も共に考えていきたいと思っていますので、なにとぞよろしくお願いします。

                                           岩澤 弘道 

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農林水産省正面玄関前にて

   

 

 

 

              プロフィル

千葉県成田市生まれ   

1968年   都立農産高校入学

1971年   農林水産省入省、中央大学経済学部入学      

1991年   農林水産省種苗課審査官

       (13年間品種登録の審査業務に就く)

2013年   農林水産省退職、退職後再任用

       (再び4年間審査業務に就く)

2018年   農林水産省再任用を終了

 農林水産省退職後、年配者などから聞いた話をまとめて文章にし、自分史(一代記)等の作成を行う聞き書きボランティアに取り組む(聞き書きを希望される方は、ご連絡ください。

(090-4059-1096)

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